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『特定保健用食品』とは?
特定保健用食品という言葉、見かけたことはありますか?いわゆるトクホと呼ばれるもので、人が背伸びをしたようなマークが印象的です。
特定保健用食品のマーク▼
この表示があるものはしっかりとした基準をクリアしている食品になるので、健康面でも安心して利用できます。
でも、トクホのマークがついているから安心と思い込み、それ以上深く調べたことはない人がほとんどではないでしょうか。
そこで、ここでは特定保健用食品について厚生労働省のホームページより抜粋しながら、どんなふうに特定保健用食品を探せば良いのかも考えてみましょう。
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特定保健用食品とは
特定保健用食品(以下、トクホ)とは個々の製品ごとに消費者庁から認可を受けて保健の効果(許可表示内容)を表示出来る食品”のことです。
つまり
という商品(食品)です。
トクホでは、これまでに下記10項目が効果の表示として認められています。
- お腹の調子を整える食品
- 体脂肪がつきにくい食品
- 歯の健康維持に役立つ食品
- 骨の健康が気になる方に適する食品
- 血圧が高めの方に適する食品
- コレステロールが高めの方に適する食品
- 血糖値が気になる方に適する食品
- ミネラルの吸収を助ける食品
- 食後の血中の中性脂肪を抑える食品
- 虫歯の原因になりにくい食品
このような効果を表示するために、これらの効果は●●という成分が▼▼に効果があり、それを含んだ製品■■においても同様の効果が認められることを示す科学的根拠はこれです。
と消費者庁に認可を求め申請が通るとトクホマークの使用や効果の表現が認められることになります。
厚生労働省のホームページをみると特定保健用食品は以下のように解説されています。
「からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。」
つまり、薬ではないのですが、基準をクリアして健康目的のために作られている食品になるので、スーパーなどで販売されていても安全性の高い食品であるとみなされるのです。
特定保健用食品の表示を記載するには、国からの基準をクリアしないといけません。食品が健康にどのような効果をもたらすのか、また安全性は確かなのかという点について審査を行います。
- 先程のサプリメント同様トクホも、食品の1種で大枠ではサプリメントです。
効果効能の表示が認められたとしてもお薬ではありません。
特定保健用食品≠薬です。
●●●●(病気)を治す。というものではなく、摂ると▼▼に効果がある成分が含まれており●●という効果が見込める。というスタンスです。
簡単にまとめてみると
という事になります。
ここで勘のいい方なら、1つ疑問がうまれると思います。
先に答えから言っちゃうと
めちゃくちゃ費用と時間がかかるからです。
トクホの申請をした場合、平均で約2年。約2億円が必要となります。
トクホとして認定されるという事は1.000人規模での人での実験で臨床データと科学的根拠を認められ、猛烈に消費者にアピールできるのわけです。
それだけの費用と時間をかけ取得したトクホについては商品価値の証明となるわけですが、商品毎にそれだけ高額な費用を費やすことは企業にとっては相当ネックになります。
それともう1点、企業がトクホに積極的でない理由があります。
1つの例をご覧ください。
こちらの商品をご存知でしょうか。
「ヘルシア緑茶」 出典 花王
血中中性脂肪・体脂肪が気になる人をターゲットにした花王さんのトクホ商品「ヘルシア緑茶」
本品は茶カテキンを豊富に含んでおり、エネルギーとして脂肪を消費しやすくするので、体脂肪が気になる方に適しています。
この様に効果を認められてその点をアピールしています。
茶カテキンにエネルギーを脂肪として消費しやすくする効果がある事が科学的根拠に基づいて消費者庁に認められトクホを取得しているわけですが、
この茶カテキン、トクホでなくても普通のサプリメントでも配合することが可能なのです。
トクホを取るために高い費用と長い時間をかけて販売戦略に失敗したら大赤字じゃないか。じゃあ、サプリメントでトクホ以上の体感をできるよう、高品質の茶カテキンをしっかり配合して販売すればいいじゃないか。と考える訳ですよね。
トクホでないサプリメントであっても、今はネット社会なので商品が本当にいいものであれば『これめちゃくちゃいいよ』と情報が拡散され消費者がその効果を体験を基に広めてくれる時代です。
『販売前にトクホ取得のために何億円もの費用をかけるなら、その費用をかけていいものが作って販売した方が、リスクも少ないしいい物が作れるし、いい物として認めてもらえたら消費者は口コミで商品を広めてくれるので広告費も安くすむので敢えてトクホに挑戦する必要はない。』という考え方の企業さんもまだまだ多いようです。
(某メーカー様への取材に基づき明記させて頂いております。)
トクホ申請のための費用と期間を企業は当然ながら回収する必要がありますので花王さんレベルの大手企業でない限り、費用回収のために販売価格が高くせざるを得ない。
というのもトクホに前向きに企業がチャレンジできない高いハードルになっているようです。
トクホにも種類がある?
そして、特定保健用食品のマークにも実はちょっとした違いで2種類あるの知っていますか?
通常の特定保健用食品と条件付き特定保健用食品とでマークが少し違うのです。といっても見分け方は簡単です。例のマークの上に条件付きと記載があるかないかで判断すれば良いのです。
特定保健用食品と一言にいってもいくつかに分類されることももう少し触れておきましょう。
特定保健用食品と条件付き特定保健用食品の2つ以外にも
特定保健用食品(規格基準型)と
特定保健用食品(疾病リスク低減表示)の2点があり、
トクホは全部で4種類あるのです。
「特定保健用食品」「特定保健用食品(規格基準型)」
許可実績が十分あるなど科学的根拠が蓄積されているため許可された食品。
「特定保健用食品(疾病リスク低減表示)」
医学的・栄養学的に、商品に含まれている成分が疾病のリスクを低減させる効果があると認められた食品。
「条件付特定保健用食品」
特定保健用食品の審査のレベルには届かなくても、一定の有効性が確認される食品。
このようにトクホには4種類ありますが、条件付特定保健用食品にだけ“条件付き”のロゴが加わったマークが使用され、残りの3種については共通のロゴマークが使用されています。
マークと共にこんな内容も表示されている
特定保健用食品を見つけるときにはトクホマークを中心に探していくと思います。しかし、このトクホマークだけでなく、商品には以下のような内容も記載されているのです。
「許可表示内容 このビスケットは○○を含んでいるため食生活で不足しがちな食物繊維を手軽に摂れ、お通じを良好に保つことに役立ちます。」
「摂取上の注意事項 一度に多量に摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあります。一日の摂取量を守ってください。」
このような2通りの文章が付け加えてあります。
上の例文はあるビスケットに書かれているものを紹介したので、商品によってどんな栄養素を補給できるのか異なります。
また、トクホマークがついている製品については、一日の摂取量を必ず守るようにという記載もあります。
トクホマーク以外に、このような内容をチェックしてみると具体的にどんな栄養素を補えるのかも理解できますね。
身近なトクホをいくつかご紹介
トクホの事例を紹介し始めると分厚い一冊の本が出来上がってしまう程の内容になってしまいます。ここでは一部、身近な特定保健用食品をいくつか抜粋してご紹介したいと思います。
ガラクトオリゴ糖
オリゴ糖の中でも特定保健用食品として認められているものにガラクトオリゴ糖があります。牛乳などの乳製品に含まれており、砂糖よりも低カロリーになっています。
さらにガラクトオリゴ糖は脂肪を燃やす効果もあると言われているので、ダイエットにも効果的です。
体やお肌の新陳代謝を高め、細胞の修復にも役立ってくれるので、摂取していることで体を健やかに保つことができます。
またガラクトオリゴ糖は中性脂肪やコレステロールが高い人にも数値を下げる働きがあるので、有効とされています。成人病の予防にもつながるのです。
よって、ガラクトオリゴ糖は特定保健用食品として認められ、お腹の調子を整える食品として表示されています。
ビフィズス菌
ビフィズス菌は私たちの腸内に生息している菌なので、つまりは体に必要な存在です。
そこで、ビフィズス菌も特定保健用食品として認定されているのです。ビフィズス菌が腸内に増えることで善玉菌も増殖しています。
ここから腸内環境が整うので、特定保健用食品の中でもお腹の調子を整える食品に分類されています。
乳酸菌
乳酸菌はビフィズス菌のエサとなり、結果的に善玉菌を増やすことになります。そういった点からもビフィズス菌と同じように特定保健用食品として認められているのがわかりますね。
よって、お腹の調子を整える食品として乳酸菌は摂取するべきと言われています。
乳酸菌はヨーグルトや乳酸菌飲料、発酵食品などに含まれているので、そういった食品のパッケージをみるとトクホマークの他にどんな効果が期待できる食品なのかという点もしっかり記載がされています。
特定保健用食品の中でもお腹の調子を整える食品に分類されています。
大豆イソフラボン
特定保健用食品はまだまだたくさんありますが、ここで紹介する最後の栄養素が大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンは骨の健康に役立つ栄養素という点から、特定保健用食品に認定されました。
2001年に初めて大豆イソフラボンは特定保健用食品となりました。カルシウム不足といわれている現代人にとって骨の健康に役立てることのできる大豆イソフラボンはこころ強い存在です。
女性ホルモンのバランスを整えるためにも大豆イソフラボンは大事とされているので、健康でいるためにも、特定保健用食品になっている大豆イソフラボンをチェックしてみると良いでしょう。
特定保健用食品の中でも骨の健康維持に役立つ食品に分類されています。
まとめ
特定保健用食品、トクホについて言葉は知っているけれど深く考えたことがなかった、トクホマークになっているものを単純に選んでいたという人にも特定保健用食品がどういうものか理解していただけたでしょう。
実際に現在特定保健用食品として認定されているものはかなりの数があります。
その中で自分がどんな目的で特定保健用食品を利用するのかという点をはっきりさせてから実際の商品を選ぶようにすると、目的に応じた特定保健用食品を利用できるでしょう。